退蔵益(たいぞうえき)とは
退蔵益(たいぞうえき)とは、プリペイドカードや有価証券などが商品や役務と交換されないまま失効したことによって発生する発行者側の利益である。失効益ともいう。
概要
前払いやポイントサービスはその価値の一部が使われないまま失効することが多く、そうした場合失効した分は店側の利益となる。これが退蔵益である。
退蔵益を見込んで行われるビジネスを退蔵益ビジネスという。金銭の支払いを事前に受け取っておきながら役務や商品を提供しなくて済むため店側に大きなメリットがある。
退蔵益ビジネスの例
回数券
交通機関、エステティックサロン、飲食店など。有効期限がある場合が多い。逆に値上げが行われた場合割安となることもある。
ポイントプログラム
確実に失効を見込んで導入するといわれる
プリペイドカード
一定単位でしか入金できないことがほとんどでその差益に発行者側の旨みがある
電子マネー(プリペイド型)
記念切手・記念硬貨
使用されることを想定していないことが多い。クック諸島などの独立した地域が公的ビジネスとして行っていることがある。
切手収集・記念乗車券
使用されることを想定していない